みなとや旅館

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ここ下諏訪温泉は江戸時代より中仙道と甲州街道の出会いの宿場町として栄えてきました。
かって島崎藤村も芥川龍之介も宇野浩二も叉多くの文人が逗留しました。
湯の街を舞台にした「山恋ひ」「夏の夜の夢」などここを舞台にして幾つもの小説が残されています。
今も昔からの連子格子が所々に残されていて湯の街に風情を添えています。

みなとや旅館は諏訪大杜秋宮の近くにある小さな宿です。
創業は江戸時代の中期から、といわれ皇女和宮様もお通りになった中仙道沿いのあり、木造二階建て、設備は不備ですが地方色に氣を使っています。
庭風呂の湯船は木造りで、なまこ壁の土蔵を背にした中庭にあり、底には白い玉砂利を敷き、近くの源泉、綿の湯から引いた澄んだ湯が流れています。
綿の湯は神話にも登場する湯で、不浄の者が入れば自濁すると言い伝えられています。

アメリカの雑誌「ライフ」に「最も目本的な風呂」と紹介されました。
古くから粋人、文化人、が多く逗留、何もない信州の小さな宿ですが、どうぞよろしくお願い申しあげます。

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